カラダづくりのいろは

本来のあるべき身体の働きと栄養について、パーソナルトレーナーが発信していきます。

遺伝子検査で自分の肥満リスクを知る〜失敗しないダイエット30日目〜

パーソナルトレーナーの窪田侑記です。

”失敗しないダイエットのヒケツ37”
30日目は、30/37「遺伝子検査で自分の肥満リスクを知る」です。

 

あの人と同じものを食べてるはずなのに、私だけ太ってる気がする。
あんなに食べてるのに、あの人はなんで細いんだろう。
そんなことを考えたことがある人は多いと思います。
 
それは気のせいではなくて、実はそういう人による違いは確かにあります。
それは体質もありますが、遺伝子レベルでもある程度の違いがあります。
今は結構安価で、DNA検査ができて自分の遺伝子の肥満リスクや美容リスクがわかるので、チェックされてもいいと思います。おもしろいです。
ただ安価なだけで、きっちり検査できないものもあるようなので、ご相談いただければきっちりした会社のものをオススメします。検査の方法は非常に簡単で、綿棒のようなキットで口内の細胞をクリクリと回しながら付着させ、郵送で送るだけです。
 
遺伝子を調べると何がいいかというと自分に合った対策を、回り道せずにできるといことですし、いろいろなことを試してみるコストも節約できます。
自分に必要なものの優先順位がはっきりするんじゃないでしょうか。
自分の設計図は一生のうちに一度は見られておいたほうがいいと思います。
 

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DNAの肥満リスクとは?

大きく分けると3つのリスクがあります。
  • エネルギー消費が減り皮下脂肪がつきやすく太りやすい人
  • 内臓脂肪が蓄積しやすく糖質で太りやすい人
  • タンパク質をエネルギーにしやすく代謝が落ちやすい人
といった3タイプです。当てはまるものがいくつもある人もいれば、ひとつだけの人もいますし、リスクが高い人もいたら、当てはまるものはあるけど、それほどリスクが高くない人もいます。本当に個人差があるので、おもしろいです。
痩せている人でも、意外にリスクは高かったりもしますので、調べてみるまでわからないです。
 
細かく見ていくと、肥満のリスクになる遺伝子は大きく3つあります。

アンカップリングプロテイン1(UCP-1)

褐色脂肪細胞には通常の白色脂肪細胞とは違い、余分な体脂肪を燃焼する働きがあります。この褐色脂肪細胞は、非常に量が少なく、筋肉が少なくて体温を保つ機能がまだ発達していない子どもには多く存在しているのですが、大人にもなるとだんだん減ってしまいます。
その褐色脂肪細胞にある特殊なタンパク質がUCP-1です。熱を作る働きのこの遺伝子の変異があると褐色脂肪細胞の働きが落ちるため、太りやすくなります。
 
これは皮下脂肪のつきやすさにも関連していると言われており、変異を持っている人では持っていない人と比べて基礎代謝量が100kcalほど低く、下半身を中心に皮下脂肪をためて太りやすくなります。日本人の4人に1人はこの遺伝子の変異を持っています。
 

β3アドレナリンレセプター(β3-AR)

脂肪細胞などにある物質で、交感神経からの指令で分泌されるアドレナリンと結合することで、脂肪細胞に蓄えられていた中性脂肪を分解して、燃焼しやすい状態にする働きがあります。
この遺伝子に変異がある人は体脂肪が分解されにくいので、太りやすくなり、糖質を過剰に摂取するとお腹周りに脂肪がつきやすくなります。
基礎代謝が200kcalほど少ないため、ダイエット後もリバウンドを起こしやすい傾向があります。日本人の3人に1人はこの傾向があるようです。
 

β2アドレナリンレセプター(β2-AR)

脂肪を分解しやすく、筋肉がつきにくいといった性質のある遺伝子です。この遺伝子に変異があるとタンパク質をエネルギー源として使いやすく、基礎代謝量が通常と比べて200kcalも高いため、体型は細くなりやすい傾向があります。
一見非常に良さそうではありますが、タンパク質をエネルギー源として使うと筋肉が衰えて、代謝が下がりやすいという傾向もあり、一度太ってしまうと痩せにくくなるという恐れがあるのがこの変異の特徴です。日本人の6人に1人はこの変異を持っています。
 
 
私は、先天的な遺伝子の体質はβ2-AR型だったので食べても太りにくいですが、筋肉がつきにくいといった遺伝子型でした。そう考えてみると思い当たることはたくさんあるなという感じです。友人も何人か検査しましたが、細いのに意外なリスクが高い人やダイエット頑張っているけどなかなか結果が出にくい原因がわかったりと、とても興味深いです。
この遺伝子の変異によって個別に栄養やトレーニングの指導もできますので、あなたに合ったマンツーマンの指導の的確さも上がると思います。ですので、希望される方はご相談ください。
なんとなくこれに当てはまりそうだなと思っていても意外なリスクが見つかるかもしれません。
これはやってみないとなんとも言えないですね。
 
ただ遺伝3割、環境7割と言われていますので、遺伝子の問題だからとあきらめずに、それに対処する生活習慣を身につけましょう。それで解決することも多いです。
 

遺伝子の傾向によって特に気をつけるべき対策

特に気をつけるものなので、ベースの食習慣や生活習慣がなるべく整っていることが前提ではあります。その上で優先順位を上げるべきものは以下のようなものです。

UCP-1 脂質摂取リスク型

油の摂り方に注意し、炎症が起きるような植物性の油や酸化した油などを摂りすぎない。
またオメガ3系の油を積極的に摂取する。

kubota22.hatenablog.com

 

β3-AR 糖質摂取リスク型

糖質の摂り方に気をつけ、量も過剰にならないようにコントロールする。
ゆっくり噛んで食べ、早食いをやめること。
また燃焼系のビタミンBや、ギムネマ・キトサン、白インゲン豆に含まれる糖質の吸収を抑えてくれるサプリメントも有効だと思います。

kubota22.hatenablog.com

 

β2-AR エネルギー消費リスク型

筋力トレーニングを行い、エネルギー代謝を高める。
また姿勢や筋力バランスも意識するようなトレーニングを行う。
そして、タンパク質が不足しがちなので、プロテインなどを利用し、十分に摂れるようにする。

kubota22.hatenablog.com

 

自分の肥満リスクを考えながら、過去記事を少し振り返ってみてください。

トレーニングや姿勢などについては、また改めて書きたいと思います。
また美容リスクに関しては、今回のテーマには入れていないので、それも改めて書こうと思います。
 

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