カラダづくりのいろは

本来のあるべき身体の働きと栄養について、パーソナルトレーナーが発信していきます。

免疫の”きそ” vol.4 カテキンの免疫効果 〜カラダの授業〜

数回にわたって”免疫の基礎”について書いています。

パーソナルトレーナーの窪田侑記です。

 

新型ウイルスで不安な時期ですが、まだ効果的な薬も見つかってないですし、

ワクチンの開発もまだです。

ですが朗報は、かかった人の中には回復する人もたくさんいます。

また、かからない人や、かかっていても症状が現れない人もいます。

なぜそのような違いがあるかというと、個々人が免疫力を使って

ウイルスと戦っているからです。その力やウイルスの量に差があります。

 

新型ウイルスに対してだけでなく他のウイルス、例えば、今までのコロナ、

風邪、インフルエンザ、花粉や化学物質(PM2.5など)にも効果的だと思います。

ただ医者や研究者ではないので、治療の話や薬の話などではなく、

一般的に個人でできる免疫向上のポイント、コツなどを

トレーナー目線で書いていこうと思います。

 

身体に入ってくる異物と戦うための免疫力や体力を今から付けていくことが、

  • かかりにくくすること
  • かかっても発症させないこと
  • 軽症に抑え込めること
  • 回復を早めること

に繋がると思います。

 

そんな免疫・体力をつけるための基礎のお話、

第4回は「カテキンの免疫効果」についてです。

 

カテキンは有名なので聞いたことある人も多いと思います。

ポリフェノールというファイトケミカルスの一種で、

高い抗酸化作用と免疫作用、抗炎症作用などがあります。

 

緑茶に多く含まれるカテキンに抗ウイルス作用があり、

緑茶を飲むことでインフルエンザの予防が期待できるそうです。

季節性のインフルエンザと新型のインフルエンザも同様に

感染を抑制したそうです。

伊藤園静岡県立大学の共同研究)

 

また別の試験でも09、10年に流行した新型インフルエンザウイルス

(H1N1型)を使い、カテキンのひとつで、緑茶に最も多く含まれる

「エピガロカテキンガレート(EGCG)」を投与したところ、

新型インフルの感染を抑える効果が出たそうです。

 

インフルエンザはいま流行中の新型ウイルスと形状が同じことから

同様に効果があるのではないかと、実証試験が進んでいます。

 

特に今までウイルスに対して効果的だった18種類の成分を実験。

その中で最も新型ウイルスに効果的だったのが、カテキンの一種の

エピガロカテキンガレート(EGCG)だったそうです。

(この研究結果はまだ臨床実験で見とめられたものではないので、

 これから試験がすすむとどうなるかはまだ不明です。)

まだ参考程度ですが、期待感のある結果ではないでしょうか。

また薬ではないので、効くとは言い切れない点は注意です。

 

f:id:kubota-yuki:20200417101237j:plain

緑茶

カテキンは緑茶だけでなく、同じ葉からつくられる紅茶やウーロン茶にも

含まれているのですが、このEGCGだけは現在、緑茶でしか見つかっていません。


インフルエンザの予防だけでなく、コレステロール調節や、

脳の老化防止などの可能性が示されているそうです。

また抗炎症作用など免疫抑制効果は、アレルギーなどの

免疫機能の暴走を抑える、ブレーキの働きがあるとも考えられます。

 

このEGCGはビタミンCを一緒に摂取することで、活性化するそうです。

ビタミンC自体にも、抗ウイルス効果と炎症を抑える効果があります。

 

 

ということで、新型ウイルスに効果があるかはこれからの試験の

結果を待つ形にはなるとは思いますが、それ以外の免疫に対する

効果だけでも十分に価値があるのではないでしょうか?

 

カテキン以外にも、抗老化をはじめ様々な身体の機能向上に

効果があるとされているファイトケミカルスにも、これからさらに

注目ですね。

ファイトケミカルに関しては、以前の記事も参考にしてみてください。

kubota22.hatenablog.com

 

日本であれば、緑茶を取り入れるのは比較的簡単だと思いますので、

効果を期待しながら飲んでみるというのが良いのではないでしょうか?

こだわれるのではれば、国産の有機茶葉を利用している商品を選ぶのが

オススメではあります。

 

ちなみにカテキン以外のファイトケミカルスで免疫効果が

期待されているものの一部を紹介しておくと。

アリシン (ニンニク、玉ねぎ)

アリイン (ニンニク)

アピゲニン (グァバ、セロリ、パセリなど)

クルクミン (ターメリック、ウコン)

ジアゼイン (大豆)

ジンゲロール (ショウガ)

ケルセチン (玉ねぎの皮)

レスベラトロール (赤ワイン、ブドウ)

スルフォラファン (スプラウト

など

こういったものを含めながら、バランスよくなるべくたくさんの

食材を摂るように意識したいですね。

 

 f:id:kubota-yuki:20150323141407g:plain

フルオーダーメイドの身体メンテナンス空間
パーソナルトレーニングスタジオ
小顔美容矯正サロン


グランフロント大阪 北館6階
桜十字グランフロント大阪クリニックMedifit 内

MAIL info@rooms-s.com
TEL 090-6067-5514

大阪市北区大深町3-1 北館6階

 

野菜とくだもののパワー ファイトケミカルスできれいになる本

野菜とくだもののパワー ファイトケミカルスできれいになる本

  • 発売日: 2016/09/06
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)