カラダづくりのいろは

本来のあるべき身体の働きと栄養について、パーソナルトレーナーが発信していきます。

最後のダイエットを始めよう!12日目「ミトコンドリアに優しく〜活性酸素〜」

パーソナルトレーナーのクボタユーキです。

 ダイエットの基本は身体づくりの本質を理解することだと思っています。

”最後のダイエットを始めよう!37のヒケツ”

ということで、37回の連載で書いています。

 

12日目は、12/37「ミトコンドリアに優しく〜活性酸素〜」

 

ダイエットと並ぶ大きなテーマ「いつまでも若々しくいたい」というのは、

女性だけじゃなく、もう人類みんなの願望ではないでしょうか?

 

見た目が若々しくあるということは、細胞レベルでも老化してない

元気な若々しい細胞であるということです。

細胞が老化してしまうと見た目が老けるだけでなく、あらゆる病気の原因に。

エネルギーが起きずに身体がだるくなったり、代謝が落ちるためダイエットにも

マイナスになってしまいます。

 

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 老化の原因は活性酸素

細胞が酸化する。

酸化=老化なんですが、その酸化の犯人はと言うと、活性酸素です。

(老化の原因にはもうひとつ糖化もあります。糖化はこちら)

kubota22.hatenablog.com

 

活性酸素は酸素から生まれるので、呼吸をしているだけでも

体内で出来てしまいます。

完全になくすことはできないし、なくしてはいけないんですが、

多すぎると身体を酸化させる、サビさせる、そのような老化を早める

原因になります。

鉄が酸化してさびてくるのと同じことが、自分の体内の

細胞レベルで起きているというイメージですね。


特に活性酸素をたくさん発生させる要因としては、
ストレス、過度な飲酒、喫煙、紫外線、排気ガス、大気汚染

などがあります。

それにより、

代謝が落ちる、シミ、肌荒れ、たるみ、風邪、花粉症、アレルギー、

アルツハイマー、心疾患、脳卒中、ガン、糖尿病

などを引き起こしていると言われています。

あらゆる不調、病気の原因が活性酸素に関係しているといっても

いいかもしれません。


ここは覚えなくてもいいとは思いますが、活性酸素には数種類あります。

スーパーオキシドが起点となり、猛毒なヒドロキシラジカルが生まれていきます。

 

 

こうみていくと活性酸素は非常に悪いやつみたいですが、

実はそういうわけでもないんです。

活性酸素は免疫として人間のからだを守る防衛隊のようなもので、
体の中に、悪い影響をもたらすウイルスが侵入した際に、

ウイルスやその原因を退治しようとしてくれます。

なのでなくてはならないモノでもあるんです。

 

ですが、過剰に体内で増殖した活性酸素は、ウイルスだけでなく、
体の正常な組織まで攻撃をしてしまいます。

これが厄介なんですね。
組織がダメージを受けることで、病気の原因や病気になりやすい状態を

作ってしまうことになります。

 

活性酸素の90%はミトコンドリアという器官で作られます。

このミトコンドリアでエネルギーのほとんどを作っているので、

このミトコンドリアを健全な状態にしておくことが何よりも大事です。

そうすると活性酸素の生成も抑えてくれます。

 

活性酸素に負けない対策

対策① 血流をよくする

ミトコンドリアが低酸素状態になると活性酸素が生まれやすいです。

どうなると低酸素になるかというと、脂肪が多く血流が悪い状態になったり、

血液がドロドロになってしまっているのが原因で酸素が届けられなくなります。

太っていると、老化も早めてしまうリスクになるということです。

 

対策② 抗酸化物質をたくさんとる

ミネラルにはできすぎた活性酸素を除去してくれる働きがあります。

それに必要なものが、鉄、マグネシウム亜鉛マンガン、銅です。

中でも特に、鉄、マグネシウム亜鉛が重要です。

 

それ以上に大切な物質が、抗酸化物質です。

昔はACE(エース)と呼ばれるビタミンA、C、Eが抗酸化力が高い

と言われていました。他にもセレンやCoQ10などが有名でした。


最近では、前回に書いたファイトケミカルスが最も効果的であると

言われています。これが強力です!

最近は研究がどんどん進んでいて、どのファイトケミカルスが

どの活性酸素に一番有効か、どの組み合わせが一番効果的に働くか、

などがすでにわかっているそうです。

 

kubota22.hatenablog.com

 

対策③ 活性酸素の発生要因をなるべく避ける

ミトコンドリアを増やすことができれば、結果的に活性酸素

発生を抑えることができます。

ミトコンドリアの量を増やすには適切なストレスが必要です。

例えば、

 ・持久的な運動、筋トレ

 ・ファスティング

 ・適度な日光浴

 ・短期間の寒冷

 ・マッサージ

などです。

 

逆に悪いストレスは、

 ・精神的ストレス

 ・汚染物質

 ・低体温

 ・過食

 ・人工的な化学物質

 ・有害金属

 ・紫外線の浴びすぎ

などです。

 

特にすぐに取り組めるものが化学物質を避ける事です。

食品添加物や薬品類などは必要以上に取らないことが大切です。

また暴飲暴食を避けるなど、身体に過度にストレスになることを

極力しないことが大事です。

 

また環境汚染。

これらは空気中や飲料水から意外と無意識に

入ってきてしまってるものでもあります。 

 

すべてをカットするのは不可能かもしれませんが、

かしこく工夫すれば、大幅に減らすことは可能です。

自分たちでそういった生活環境を作ることも大事です。

その環境づくりについて、次回から書いていこうと思います。

 

この活性酸素に対して、しっかりと対策がとれると
代謝が下がるのも避けられるので、ダイエットにも効果的です。

活性酸素に負けずに、老化しにくい身体を作っていきましょう。
いつまでも内側から、若々しく!