カラダづくりのいろは

本来のあるべき身体の働きと栄養について、パーソナルトレーナーが発信していきます。

免疫の”きそ” vol.7 入浴で体温を上げる方法 〜カラダの授業〜

数回にわたって”免疫の基礎”について連載しています。

パーソナルトレーナーの窪田 侑記です。

 

いま世の中は新型のウイルスによって、混乱しています。

みなさん自粛されて、出かける機会もほとんどなくなってますよね。

 

vol.2 でも書きましたが、行動量・運動量が減っているため、

体力も衰えてきてしまっているかもしれません。

vol.3 では免疫と日光の関係についても触れましたが、

日光に当たる機会も減ってくると、さらに免疫にとってはマイナスです。 

こういった生活習慣の中でも気をつければ、免疫の向上に役立てられる

ことがあります。 

 

そんな免疫・体力をつけるための基礎のお話、

第7回は「入浴で体温を上げる方法」についてです。

 

なぜ入浴が免疫を高めるのに効果的なのかというと、

 

体温が1度上がると免疫も37%上がると言われているからです。

35度台だと感染症だけでなく、ガンなどの危険も高まります。

体温が低いと代謝も下がるため、痩せにくく、脂肪もつきやすいです。

 

また入浴は自律神経を整えるのにも効果的です。

「自律神経のバランスを整える=免疫機能を正常に保つこと」につながります。

 

ダイエットと自律神経については、こちらも参考にしてみて下さい。 

kubota22.hatenablog.com

 

少し暖かくなってきたので、シャワーで済ませてしまっている人も
多いかもしれませんが、湯船につかるというのは非常に大切です。
 
入浴法はいろいろあります。ぬるめのお湯で半身浴がいいとか、
逆に熱めのお湯がいいとか、何度か反復するようなものとか。
それぞれの特徴があるので、そこは自分に合ったものを見つけられると
いいのかなと思います。
 
ただ自律神経のことを考えると、夜寝る前に入るのであれば、
ぬるめの39〜40度程度にゆっくりつかるのがいいんじゃないでしょうか。
40度以下であれば、副交感神経が働きやすくなります。
寝る前の時間帯は副交感神経を優位にして、なるべくリラックス
できるようにした方がいいです。
熱いお湯につかると、逆に交感神経が優位になるために、
身体は覚醒してしまいます。
 

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入浴の効果

免疫を考えるとキッチリと体温を上げることも重要です。
シャワーではなかなか身体の深部まで温まりません。
体の表面があったかくなるのと、体の芯から温まるのは違います。
そういう点でも運動は自らの体温アップに効果的です。
 
  
大切なのは身体の芯まで温まることで、
  • 体温が上がっているか
  • 血行が良くなっているか
ということです。
 
血行が良くなることも重要です。
湯船で温まることによって毛細血管が拡がるだけでなく、
水圧が静脈の流れを助けてくれるので血行が良くなるのです。
その結果、代謝が上がるのでエネルギー消費しやすい身体にもなり、
老廃物や疲労物質を流してくれることで、体の疲れもとれ、
リラックス効果も高いです。
 

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入浴するときの注意点

水分摂取を心がける

水分不足だと体調が悪くなることがあります。
しっかり飲料水を持って入るなど、工夫して水分を摂取してください。
長く入るときは特に注意です。
 

塩素を取り除くこと

お風呂に入った時にモクモクと白い霧のようになっているもの。
あれは実は湯気ではなくて、水道水の塩素が気化したものです。
実際に塩素を取り除くと、お湯は温かいのにモクモクがなくなるのがわかります。
ということはやはり湯気ではないんですね。
 
塩素の気化する温度は水が沸騰したり、湯気が出るよりも
もっと低いので、そのようなことが起こります。
では塩素が気化したものを吸うとどうなるかというと、気分が悪くなります。
温泉では長風呂できても、家でお風呂に入っているとすぐにのぼせる
っていうことがあるともいます。
あれは脱水や温度でではなくて、塩素で気持ち悪くなっているんです。
 
また塩素のお湯に浸かっているとまだ他に厄介なことが起こります。
塩素は果物や野菜に含まれるビタミンなどと中和すると
どちらもなくなってしまいます。なので柚子風呂とかはいいですね。
 
怖いことに塩素は人の体からも、ビタミンを奪っていきます。
皮膚や髪の毛がプールなどに入ると痛んでしまうのがその原理です。
プールに入ると肌は乾燥気味になるし、髪の毛はパサパサになり、
目は赤くなるし‥。
 
その現象が家の湯船でも、毎日少しずつ起きているということです。
アトピーなど肌が弱い方は、特に意識されていてる方が多いので、
すでにもうお気づきかもしれませんね。
 
体はかしこいので、そのような外敵が入って来てほしくないために、
塩素のお湯に浸かっていると毛穴を閉じてしまいます。
体の芯まで温めたいのに、毛穴を締めてしまうと身体の深部まで
温まりにくいので、効果が半減してしまいます。
 
天然温泉では湯冷めもしにくく、ポカポカしている状態が長続きするのは
湧き出すお湯に塩素が入っていないからというのも大きいです。
(温泉や銭湯などで水道水を温めていたり、塩素を入れている場合もあります。
 スポーツクラブで働いているときは、お風呂やプールに塩素を入れてました。)
 
 
理想はシャワーにも塩素がない方がいいので、オススメはお風呂用の浄水器
使うことです。これは使うとわかりますが、本当に気持ちが良いです。
自宅のお風呂が温泉になったかのようです。
そして湯船のお湯がエメラルドグリーンになります。
不純物がなくなるとお湯ってこんなに綺麗な色をしてるんだと思います。
 
「そこまではまだできない」という方は、まず塩素が中和される入浴剤
使われるのをオススメします。これだけでも体の温まり方は全然違います。
両方併用すると、さらに効果的です。
天然の保湿成分も入っている入浴剤を使うことで、肌の質感も変わりますし、
乾燥を防ぐことで肌のバリア機能も高まります。
 
シャンプーやボディソープなどをこだわるのもいいですが、
ぜひお水自体にも目を向けてみてください。
そうすることで、体の芯まで熱が伝わるので、免疫だけでなく、
ダイエット効果も高いです。
 
これからの季節でもシャワーだけで済まさずに、入浴の習慣を心がけてください。
家にいる時間が長い分、贅沢にお風呂の時間をとるのはいかがでしょうか?

 

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